2026年1月17日
屋敷の縁側だより:土用の気配
屋敷の縁側だより
土用の気配
今朝は、白い雲が低く垂れ込め、冷たい風が刺すようじゃのう。縁側に座り、屋敷の庭を眺めると、冬の静けさの中に微かな春の気配を感じる。目を凝らすと、猫たちが寒さを避けて日だまりを求めて動き回っておる。
風が木々の間をすり抜ける音が、まるで静けさを包み込むような心地よさを運んでくる……ふむ、土用の入りを迎え、厳寒の中にも温もりの知らせを感じるのじゃ。鳥たちの声もより高く響き、屋敷全体が張りつめた期待に包まれるようじゃ。
猫の一匹が、ふかふかの座布団の上で丸くなり、まるでこの屋敷の穏やかな時間を守ろうとしているかのように見える。まったりとした空気が流れ、日差しが徐々に差し込む影の中に、暖かさを感じる瞬間がある。
この季節、布ほぐしの日が近づいておる。そろそろ布団を外に干して、屋敷の気配を整える準備が必要なようじゃ。土用の訪れは、冬を越える用意を促す合図でもあるのかもしれぬのう。
静寂の中に、毎日の営みが小さな音を立てて続いている。しかし、その静けさは、いつしか新しい季節への扉をノックしているようじゃな。気配を感じながら、今日の一日が静かに過ぎていくことを感じるのじゃ。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。