2026年1月16日
屋敷の縁側だより:霜の朝
屋敷の縁側だより
霜の朝
今朝は、冷たい空気が肌を刺すようじゃのう。霜の白い絨毯が屋敷の庭に広がり、光を受けてきらきらと輝いておる。風は穏やかで、耳を澄ますとほんのわずかな木々のきしみが聞こえてくる。
縁側に差し込む光は、薄い青色に染まった空の間からやわらかく注いでいる。日差しが草木の影を作り出し、穏やかな光と影のコントラストが、この寒い朝の優しさを感じさせてくれる……ふむ。猫衆も霜の冷たさには少し戸惑い気味で、柱の影に隠れたり、ひなたで丸まったりしておる。
こちらでは、冬の行事に向けて準備が進んでおる様子じゃ。静かな屋敷の息遣いの中、何やら材料の音が耳に留まる。たやすく手が届くところで時折香る茶の葉が、今朝の寒さを和らげておるようじゃ。
この冷たい霜が溶けるころ、春の気配が顔を見せるのかもしれぬのう。屋敷の時間は静かに流れ、季節の変化をそっと見守るが、心地よい余韻が残るばかりじゃのう。今はただ、目の前の光景を味わうのみじゃな。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。