2026年1月5日
屋敷の縁側だより:小寒の氷気
屋敷の縁側だより
小寒の氷気
今朝は小寒、氷の気配が漂う冷たい空気が屋敷を包んでおる。縁側に忍び寄る風のひとひらが、寒さを感じさせ、木の縁に結晶が舞い降りる様子が見えるのう。そんな静寂の中、周囲は眠るように静まり返っておる。
日差しが薄曇りの中から姿を現すと、微かに白い影が枯れた草の上を照らす。温かな光が屋敷の影を小さく引き寄せ、まるでこの場所が一時の安らぎを求めているようじゃのう。影は静かに揺れ、まるで屋敷全体が息をするような音を立てておる。
こちらの猫衆も、この冷え込む季節には屋敷の中でのんびり過ごすのが常じゃ。暖かな日向を求め、時折、縁側にぬくもりを求めて戻ってくる様子が愛おしい。猫の穏やかな吐息が、寒い冬の気配を和らげてくれるのじゃ。
この時期、布ほぐしの日として、季節ごとに布団や座布団を干す準備をしておる。外に出て、布の手触りが冷たく肌に触れると、春が待ち遠しくなるのじゃ。軽やかな香りとともに、冬の余韻がここにも漂っておる。
縁側から眺めるこの静かな日々、どうか流れ続ける季節の中で、ひとときの安らぎを感じることができるようじゃのう。この屋敷がまだまだ息をしていることを、忘れずにおる。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。